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読んだ本の話(2016/1/28〜1/30)

ただただ長い「銃・病原菌・鉄」を数日かけてやっと読み終えることができた。


▼銃・病原菌・鉄 / ジャレド・ダイアモンド
ピューリッツァー賞やら何やらを受賞し、とにかく名書と謳われ、2ちゃんで「これ読んどけって本ある?」みたいなスレが立つたびに名前の上がる本書。前々から読みたいと思っていたが今般ようやく(風邪で会社を休んだせいで)時間がとれたため、丸2日かけて読破した。
「国の繁栄の差は人種の優劣によるものじゃなくね?でもじゃあ何が差に繋がったの?」みたいな命題に対して、ありとあらゆる観点から結論を導いていく話だ。タイトルは「銃・病原菌・鉄」となっており、いかにもそれらが答えっぽいのだが、結論からいうとむしろ「立地と食糧の生産方法」に鍵があると作者は説く。
確かにもっともらしいし面白いが……話の進め方や仮説の立て方には少し疑問も残る部分もある。作者の主張に反対する学者が結構多いらしいというのも何となくわかる気がする。あとむちゃくちゃ長い。とにかく長い。
ひとつの壮大な小説だ、くらいの認識で読むほうがいいかもしれない。


▼被差別のグルメ / 上原善広

被差別のグルメ (新潮新書)

被差別のグルメ (新潮新書)

いわゆる「被差別部落」でのみ食されてきた料理の、その出自や文化について記された書籍。
もはや今時「部落出身である」ことを理由にどうだこうだと言われることは少ないのかもしれないが、気にする人はまだ一定数存在するのだろう。時には料理で「お里が知れる」ことや、そこからアレコレ言われることだってあるのかもしれない。でもふる里の味を思い出すことは誰からも邪魔される筋合いのない権利なんじゃないかなと思う。
何より、読んでいておいしそうだと思えるものをよくわからない理由で消し去ってしまうのは非常にもったいない。いつか食べてみたい、まだ消えてほしくないと思える料理が世界にはある。