ビルの取り壊しに伴い、5月末での閉店が決まっているセリナ。
喫茶のすたるじあさんのブログ記事を読み、いてもたってもいられず訪問した。
海の中にいるような青い壁と青い床。木製の内壁やカウンターは年月を全部吸い取ったみたいに艶がある。
天井のカーブも美しい。
マスターは「みんな素敵だって言ってくれるけど、こんなボロボロの汚い店のどこがいいんだろうねえ」と笑っていたけれど、本当にきれいだと思う。
ふだん喫茶店ではコーヒーを飲むんだけど、この日は気が向いてクリームソーダを頼んでみた。飾らないグラスに青いソーダが似合う。
「最後だから持っていってよ」と2箱くれたマッチ箱。どこかお店の色に似ている、ツヤのある茶色。
なくなってしまうのが惜しいお店だなあ。またいつかマスターとマッチ箱の話をしたい。